制限を超える話(サーカスのゾウ編)

サーカスのゾウ

小象は、ずっと鎖につながれて暮らしてきました。

サーカスで芸を教わりましたが、

小象は、なかなかできるようになりません。

失敗すると、ムチで叩かれたり、エサをもらえなかったり、

辛い思いをした小象は、何度も逃げ出そうとしました。

でも、右足にはいつも鎖でつながれていたので逃げられません。

やがて小象は、逃げることをあきらめるようになりました。

そして、サーカスで訓練された小象は成長し、

芸ができるようになりました。

芸ができるようになると、褒められたり、

大好物のリンゴをもらえたり、

それなりに楽しい日々を過ごしていました。

逃げだしたいと時々考えることはありましたが、

「自分は逃げることが出来ないんだから、しょうがない」

と思い込むようになりました。

数年経ち、小象は立派な大きな象に成長しました。

でも、相変わらず鎖につながれたままです。

ちなみに鎖は大きな象に成長しても、小象の時のままの太さと強度です。

成長した彼なら、チギろうと思えば簡単なはずです。

でも象は、小象だった頃、何度も試して、

鎖を外せないと思い込んでいるので、

もう、はなから諦めてしまっています。

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